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2019/4/1 9:00

鳶に必要な「玉掛け」と「とび技能士」とは?



有限会社竹之内組は群馬県高崎市を拠点に、鳶工事を手掛けています。

鳶だけではなく、さまざまな職種で必要となるのが「資格」です。当然、資格を持っていればさまざまな仕事を任されますし、給料もアップします。反対に資格がないと、同じ仕事の連続になるうえ給料もそのまま変わりません。

つまり資格は成長の証ともいえるでしょう。特に建設業では他の仕事にくらべて、資格がモノをいいます。一流と呼ばれる職人はみんな資格を多く保持しており、さまざまな現場で頼りにされる存在です。

しかし「これから鳶を目指す方」や「鳶に就職したばかりの方」などは資格の内容をまだ理解していないこともあるでしょう。今回はとびにとって重要な「玉掛け」、「とび技能士」と、取得するメリットをご紹介しますので、ぜひご覧ください。



■まずは「玉掛け技能講習」を取得しよう



鳶になって間もない職人が最初に取得するのが「玉掛け技能講習」です。鳶の現場ではクレーン車を頻繁に使用しますが、空中に重たい資材を持ち上げるわけですから危険性が生じます。資材を確実にクレーンにくくりつけておかなければ、落下する可能性もあるのです。だから「玉掛け技能講習」の資格を持っている職人にしか、その作業はできないことになっています。

玉掛け技能講習の試験では、実際に資材をひもでまとめたり、外したりします。一見簡単そうですが、資材の角度やしばる場所などを細かく決めなければならず、しっかりとした技術が求められるのは確かです。

鳶としてはもちろん、他の建設業の職人も、はじめはこの資格を取得します。いわば、職人にとっての登竜門です。しっかりと事前に練習して試験に備えておきましょう。



■1~3級まである国家資格「とび技能士」



玉掛け技能講習が終わったら「とび技能士」の資格を取得します。鳶技能士は国家資格であり、各都道府県の知事が交付する資格です。

鳶作業の段取りから建設物の組み立て、解体工事、掘削、土止めなどの鳶職人に求められる技能を証明するための資格となっており、1~3級まであります。では順に難易度や試験の内容をご紹介しましょう。

・3級
経験や学歴などは不問で、誰でも受けることができます。学科試験では施工法や材料、建築構造、関係する法規、安全衛生の知識などが問われます。実技試験では木製の枠組みや単管を使用して木製の足場を組み立てます。


・2級
実務経験が2年以上の鳶は誰でも受けられます。また実務経験がなくても3級を持っていさえすれば受験できます。学科試験は3級と同じ内容ですが、難易度が高まっています。技能試験で行なうのは、鋼管を使用しての片流れ小屋組の作です。また3種類の重量物の目測をします。試験時間が3級に比べて短くなっており、やはり難しくなっているでしょう。


・1級
1級のとび技能士試験は鳶職人のなかでも必要な資格です。そのぶん難易度が高く、7年以上の実務経験がある方か、2級を合格後に2年以上経験を重ねている方、または3級を合格後、4年以上の実務経験がある方が受験できます。学科試験の内容は2、3級と同じです。実技試験では、鋼管を使用して真づか小屋組の作業をしたり、そりにのせた重量物の運搬作業をしたり、3種類の重量物の目測をしたりと、総合的な鳶の技術が求められます。



■ほかにも鳶職人には役に立つ資格が



「玉掛け技能講習」や「とび技能士」などの資格のほか、「足場の組立て等作業主任者技能講習」や「足場主任者」などの資格があります。資格を取っていくうちに職人としての価値が高まっていき、多くの現場で活躍できるようになるほか、給料もどんどんアップしていきます。

ちなみに有限会社竹之内組では働いている方のキャリアアップのために、個々の段階に応じた資格取得の支援をしております。受験費用は半額を負担するほか、技能面でも先輩がしっかりサポートしますので、ぜひご応募ください。

手に職を付けて長く活躍したいという方は仕事探しの1つに鳶を加えてはいかがでしょうか?


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